こんにちは、滋賀県長浜市の行政書士石原です。さて、前回は『建設業の許可を取得するのに必要なこと』について紹介しました。
今回は前回の最後に書いた建設業の許可取得のポイントとして挙げた『ヒト・モノ・カネ』の中の『ヒト』について、ザックリと解説していこうと思います。では、ザックリシリーズ第七弾スタートです。
ヒトは5つの要件の中の4つ
まずは前回のおさらいとして、建設業の許可を取得する為の5つの要件について改めて見てみましょう。
- 経営業務の管理責任者の要件
- 専任技術者の要件
- 誠実性の要件
- 財産的基礎の要件
- 欠格要件
上記が5つの要件になります。このうち『ヒト・モノ・カネ』の『ヒト』に該当するのが、赤くなっている4つになります。
それでは、赤くなっている4つの要件についてザックリどんな感じなのか見ていきましょう。
経営業務の管理責任者は建設業経営のプロ
まずは経営業務の管理責任者の要件についてですが、これはザックリいえば見出しの通り建設業経営のプロであるかどうかを判断しています。
建設業は仕入れの金額が高額になる事が多く、工期も長期間になる事が多いなど、建設業の経営は他の業種に比べて大変と考えられています。
そこで、一定期間建設業経営をしたことがある人物が経営に携わっている事が求められています。
どんな人物がこの経営業務の管理責任者として認められるかは、色々とバリエーションがあるのですが、一般的には許可を取得したい建設業に関して、5年以上の経営経験がある場合が該当します。
専任技術者は施工管理のプロ
つぎは専任技術者の要件ですが、これもザックリいえば見出しの通り施工管理のプロであるかどうかを判断しています。
専任技術者が求められる理由は経営業務の管理責任者と同じような理由になります。工事の期間が長く、施工には技術が求められるなど、特殊な事情がある為、一定以上の能力をもった人物が会社にいることが求められています。
どんな人物が専任技術者になれるかについても経営業務の管理責任者と同様、色々バリエーションがあるのですが、一般的には資格を持っているか、実務経験が10年以上あると専任技術者になることが出来ます。
誠実性と欠格要件は経営に関わる人物が信用できるかどうかを判断
最後に、誠実性と欠格要件です。誠実性は法律でいえば不正とか不誠実な行為をしていないことを判断しています。
欠格要件は法律で色々と具体的に決まっているのですが、全部挙げると長いので、一例をあげると暴力団員ではないことなどを判断しています。
どちらも似たような要件なのですが、ザックリいえば、経営に携わる人物が信用できるかどうかを判断しています。
まとめ
- ヒトは「経営業務の管理責任者」・「専任技術者」・「誠実性」・「欠格要件」の4つ。
- 経営業務の管理責任者は「建設業経営のプロ」
- 専任技術者は「施工管理のプロ」
- 誠実性と欠格要件は「経営に関わる人物の信用を判断」
このままだと、何となくわかるけど、具体的にどうしたらいいのかわかりませんよね。
ご安心ください。各要件の詳細はそのうち解説しますので、今回はザックリこんな感じなんだなというのが分かって頂ければOKです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。